ずいけい
まごころに生きる  





お彼岸は、古代インドのサンスクリット語のパーラミタ(波羅密多(はらみった))を訳した「到彼岸(とうひがん)」です。この「到彼岸」とは、理想の世界に(いた)るという意味です。
いろいろな欲望や迷い悩みの多い現実世界を「此岸(しがん)」といい、苦しみのない理想の世界を「彼岸(ひがん)」といいます。

3月21日は春分の日です。春分の日の前後3日ずつ、あわせて一週間をお彼岸と呼びます。一年を通じて一番過ごしやすく、昼と夜の長さが同じです。こうした自然現象が、右にも左にも偏らないお釈迦さまの説かれた教えと重なったといわれています。
それは、お釈迦さまの教えは「なんでもほどほどが良い」ということです。これが「中道(ちゅうどう)」という考え方で、この考えと合致したのが「彼岸」であるといわれています。

お釈迦さまは29歳で出家され、35歳でお悟りを開かれるまで、色々な苦行(くぎよう)を行いました。
苦行は当時のインドでは伝統的な実践方法でした。肉体を徹底的に酷使(こくし)することで、正しい道に目覚められると考えられていたのです。
お釈迦さまは断食もよくされ、死の直前に到るようなこともあったようです。
また、出家されるまでのお釈迦さまは、シャカ族の王子として享楽的(きようらくてき)な生活を送られます。けれども、いくら面白おかしく過ごしても、それが終わってしまえば、空しさや寂しさだけが残ります。  
このようにお釈迦さまは、享楽と苦行の両極端を体験されています。ところが、そのどちらからもけっして真の安らぎは得られないと思われたのです。つまり、両極端を充分に見きわめてこそ、初めて正しい人の道としての「中道(ちゆうどう)」が見出されたのです。
この「右にも左にも(かたよ)らない心のバランスがとれた生き方」こそが、ゆったりと、いそがず、あわてず、一度きりの人生をゆっくりと歩いて、人間らしく生きていくということです。
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