ずいけい
まごころに生きる  


(はな)(りょう)(ほう)
今年の春に、三角山の登山道近くでヒグマの()(あな)が見つかり、調査のNPO職員が(おそ)われるという事故がありました。ヒグマは冬眠から覚めると、香りのある春の山菜を食べて冬眠中にため込んだ老廃物をデトックスします。
旬のものを食べると身体に良いといわれますが、春の味覚である山菜には、栄養価がぎゅっと()まっています。山菜に含まれている苦み成分の「植物性アルカロイド」は、デトックス効果がある最近話題の成分です。この成分は(じん)(ぞう)の機能を高める効果が期待できるため、腎臓のろ過機能が高まり新陳代謝を活性化させてくれます。
私たちは、季節の山菜や野草や、畑でとれた旬の新鮮な野菜などを食べると健康を維持することができます。そしてまた、自然の中で咲くお花にも身体を(いや)やす効果があるそうです。
今年の春のお彼岸に、「クリニック光のいずみ」医院長の自然療法医師、石川()()()先生にご講演いただきました。先生は札幌市中央区にて、(かん)(ぽう)(しん)(りょう)、食事療法、バッチフラワーレメディなどを用いた、自然療法による治療をされています。
この度のご講演では、先生のご専門である「バッチフラワーレメディ-お花で癒やし-」というお話をしていただきました。
フラワーレメディ(花の治療薬)は、心の平安を取り戻したり、否定的な感情に対処するための癒しのシステムです。イギリスの医師であり細菌学者であったエドワード・バッチ博士によって、今から80年ほど前に完成されました。
バッチ博士は当時、ある程度の名声を得た研究者だったのですが、病気は精神や心の不調和から起こると考え、しだいに西洋医学から遠ざかるようになりました。そして新しい自然な治療法を探し、ロンドンを離れ、自然豊かなオックスフォード郊外のマウントバーノンに移住します。そこで野生の植物に心や感情を癒す不思議な力があることを発見します。
バッチ博士は、人間の病気というものは、心の状態の不安定さが体のバランスに悪影響をおよぼし病気という形になって出たものに過ぎず、心の状態の不安定さを改善することで病を治せるということに気付きました。その治療薬として花のエネルギーを最大限に活用する方法を体系化しました。
そして、長い年月をかけた研究の末、38種類のお花からなるバッチフラワーレメディを完成させました。
現在では、イギリスはもとより、世界約90カ国、特に欧米では医療関係者から一般の人々にまで(だい)(たい)(りょう)(ほう)のひとつとして幅広く使われています。
バッチ博士は著書にこう記しています。
「本当の病気は主に、(こう)(まん)(れい)(こく)さ、(ぞう)()、自己愛、無知、不安定さ、(ひん)(よく)さなどの欠点です。
この欠点こそが、ほんとうの意味での病気であり、たとえ欠点に気づいてもそれを改めず、引き続き過ちを犯し続けるようであれば、病気という形になって症状が現れてきます。」
バッチフラワーレメディは、様々な感情や心の状態や性格のタイプに対応しており、(おだ)やかに心と身体のバランスを取り戻すのを助けます。直接身体の症状に働きかけるということはありませんが、心の状態が改善されることによって、個々の人間に本来備わっている自然治癒力がもたらされます。
バッチ博士が選んだ、38種類の花にはそれぞれ特定のエネルギーの波長があり、人間の魂のエネルギーの周波数と一致しています。病気とは、正常な魂の周波数が乱れている状態です。この乱れた人間の魂の周波数を、お花の治療薬(フラワーレメディ)の周波数の波動で、ふたたび調和のとれた状態に導きます。
「まるで陽の光を浴びた雪が溶けるように病気が消える」とバッチ博士はいわれます。

フラワーレメディの作り方と使い方 
そもそもバッチ博士が、フラワーエッセンスの力に気づいたのは、その朝露を実際に飲んだことによります。そして、同じ効果を得るエッセンスの製造法として(たい)(よう)(ほう)(しゃ)(ふつ)(ほう)を編み出しました。
バッチフラワーレメディは自然の草花のエネルギーを水に転写したものを()(えき)として作られています。
●太陽法は、その花がもっとも美しく咲いている晴れた日に、透明のガラスのボウルに()き水に花を浮かべ、午前9時から正午まで太陽の光をあてます。
(しゃ)(ふつ)(ほう)は、ホーローかステンレスの鍋に水を入れ、花や茎や葉や芽などを入れ火にかけ30分(しゃ)(ふつ)します。
こうして出来た水(エッセンス)に、同量のブランデーを混ぜて母液(マザーエッセンス)が作られます。
30ミリリットルの保存液に、2滴の母液を入れ完成。その液をペットボトルの水などに数滴入れて飲用します。




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