ずいけい
まごころに生きる  


昭和19年6月10日、神道家であった(おか)(もと)(てん)(めい)は、()()()神社(千葉成田市)において、(くに)(とこ)(たちの)(みこと)と呼ばれる(しん)(れい)の啓示を受け、()(どう)(しょ)()(自分の意思ではなく、勝手に手が動いて文章を書き(つづ)るという不思議な現象)による文書「()(つき)(しん)()」を残しました。これは、神様のことば、ご(しん)(たく)であり、その内容が現代の世相を言い当てていることから()(げん)(しょ)でもあるといわれます。この「日月神示」の一節に
()()()の仕組みが済んだら()()(いず)の仕組みぞ、世の(もと)の仕組みは、()()(いず)の仕組みから()()()の仕組みとなるのぞ。()()()の仕組みとは()(ろく)の仕組みぞ』とあります。
五六七とは、()(ろく)(六六六)の世を現します。弥勒とは、()()から生まれ出でた者という意味で、お釈迦さまの(にゅう)(めつ)後、五六億七千万年後(五六七)の未来に()(しょう)して、多くの人々を救うといわれる菩薩さまです。()(あい)と調和に(あふ)れる未来社会の象徴でもあります。
五六七を、なぜミロクと読むかというと、ミロクを数字で表すと六が三つで六六六となります。そして、この世は、天界・中界・下界の三つに別れていてそれぞれ、六(天界)・六(中界)・六(下界)という構図になっています。弥勒さまは、天界からこの世(下界)に下生するので、天界の六が五となり、中界はそのまま六、下界は六が七になり、天界・中界・下界が、五・六・七となり、()(ろく)()(しょう)()の世界を、五六七でミロクというのです。
さて、今世間を(にぎ)わせている新型コロナウイルスも、()()()と表記できるのは偶然なのでしょうか。この騒乱を超えた先に、光に満ちた輝ける世界が実現することを()()する現象とはいえないでしょうか。
薬師寺の管長だった(たか)()(こう)(いん)さんは、かつて「物で栄えて心で(ほろ)ぶ」と、先の世相を警告されました。産業革命以降の現代社会は、お金やモノに価値を置いてきました。その結果、ストレスの多い仕事や金銭に追われ、心も身体も疲弊していく人が増え、格差は拡大するばかりです。また、未だに地球上から戦争や紛争が消えることがありません。さらに、放射能・農薬・化学物質などにより地球環境も悪化の一途をたどっています。
お金やモノを追い求めた文明社会の行き着いた先を、私たちは大きな犠牲を払い、今こそ思い知ったのではないでしょうか。そして、人間らしい幸せな暮らしとは何かを考え、新たな生き方を模索する時期を迎えたのではないでしょうか。
人類は、新型()()()ウィルスによる騒乱をうまく乗り越え、従来の生き方を改め、慈愛と調和に満ちた「()()()()(弥勒の世)」を実現しなければなりません。



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